海幸山幸
海に山に、宮崎の魅力を味わうためにと登場した人気の観光列車。「木のおもちゃのようなリゾート列車」がコンセプトで、内外装に飫肥杉がふんだんに使われてます。広々としたソファーシートや全席リクライニングシートとなっており、ゆったりとした南国の景色が楽しめます。日南線沿岸が舞台の神話「海幸彦・山幸彦」が名前の由来となっています。
「海幸山幸」は土日祝日を中心に日南海岸沿いの日南線(宮崎~南郷)を1日1往復します。
「海幸山幸」の車両は、かつて「トロッコ神楽号」として第三セクター・高千穂鉄道が運行していたものです。2005年の台風の甚大な被害で同鉄道が全線運転休止したため、使用されなくなったものを譲り受け、改装されました。
2009年10月10日に宮崎駅で関係者を集め出発式が行われ、1日駅長の工藤綾乃さん、デザイナーの水戸岡鋭治さんら関係者によってテープカットが行われました。多くの方が待ちに待った宮崎県内初のD(デザイン)&S(ストーリー)列車が運行開始されました。
沿線の駅では、待合室に飫肥杉の掲示板やベンチが設置され、伝統芸能の披露や海幸山幸に手を振ろう運動など、地元の方々によるおもてなしがなされております。多くの方に乗っていただき、利用状況もJR九州のD&S列車のトップクラスです。皆様に愛されて「海幸山幸」は元気に運行中です。